保護者の方の勉強室

空間認知力を身につける方法(9月号)

「空間認知力」とは、物体の位置や方向、大きさ、

形状、間隔、また三次元空間をすばやく把握できる能力のことです。   


この「空間認知力」と算数・数学の学力は大いに関連があります。

「空間認知力」を普段の学習方法に組み込んで向上させる勉強法を紹介させていただきます。

ペガサス平面図形

平面図形の問題を解くとき、出題されている

図形を、方眼紙を利用し、

作図して切り出して作成してみましょう。

 

小学校低学年であれば、三角形、四角形など

簡単な図形を作図させてください。

そこで、その図形には直線(辺)、点(角)が、

何個あるのかを理解させ、図形のルールを感覚的に学ばせます。

 

面倒でも実際に一度でもやったことがあるだけで、

記憶への定着に大きく差がでます。

図形に対してアレルギーがなくなります。

高学年になれば、左図のような

「図形の周りを別の図形が周囲を回転してそ

の導線の長さを答えさせる問題」な

難易度の高い問題が出題されますが、

自分で作図して具体的に動かしてみると

次からイメージが沸き、簡単に解く事が出来ます

 

このような問題は小学生が受験する模擬試験や

私立中学校の入試問題として定番ですが、

中々イメージが沸かないため、

点数に結び付けられていないのが現状です。

 

しかし、普段の勉強時に一度作図してみる事で、

子供の頭の中に具体的なイメージが出来上がるため、

同じような問題が出題されても想像つきやすく、

得点できる可能性が飛躍的に高まります。

 

小学校の学習時の定番問題として、

「展開図を組み立て、立方体になるのはどの展開図ですか。」

という問題は、

大人でも就職時の公務員試験、適正テストやIQテストなどでも

良く出題されます。

 

これも、一度実際に作成することで「空間認知力」が養われ、

すぐにイメージできるようになるでしょう。