保護者の方の勉強室

約束を守る心は食事の時間から(10月号)

朝、お子さんが通学するために家を出る時間

は決まっていると思います。

 

朝食づくりの時間も、

朝食を食べるために必要な時間も、

だいたい決まってしまいます。

 

ですから、時間を逆算すれば、

朝食をつくり始めなければならない時間も、

食べ始める時間も当然決まってきます。

 

このように時間と生活行動はとても密接です。

 

例えば、お子さんが寝坊した場合、

次のようにお話をしてみてはどうでしょうか。

「あなたが朝食の時間に遅れると、

お母さん(お父さん)が仕事に行く時間が遅れてしまうの。

そうすると、お母さん(お父さん)を待っている会社の人に

迷惑をかけてしまうことになってしまうのよ。」

「約束を守らないと、人に迷惑をかけるんだ。」

「我慢しなければならないこともあるんだ。」

ということを伝えるのです。

 

人は一人で生きていけない、

人との関わりの中で生きている。

ことを伝えます。

 

「一事が万事」といわれるように、

約束時間にルーズな人は、ほかの約束にもいい加減な面があります。

また、我慢できない人は、ちょっとのことで我慢ができなくなります。

約束を守れない人、我慢のできない人は、

他の人から信用をなかなか得られません。

 

お子さんはいずれ社会へ出て、大人になっていきます。

だからこそ、約束を守る人に育てることは、

学力以前の問題として大切です。

(もちろん宿題を期限内にやるなど、学力面にも関係します)。

 

毎日欠かすことがない「朝食の時間」を、

「子どもの成長の機会」として捉えてみてはいかがでしょうか。