保護者の方の勉強室

得意教科と苦手教科どちらを伸ばす?(12月号)

勉強方法には、

「得意分野を伸ばす」方法と

「不得意分野を克服する」方法

があります。

 

どちらにも必要な方法です。

親御さんは、どうしても自分の子に対しては

短所(できないところ)ばかり目がいってしまいます。

 

ですから、我が子への指導方法としては、

「不得意分野を克服する」のではなく、

「得意分野を伸ばす」方法が望ましいと言えます。

 

例えばお子さんとの会話中で、

こんな発言はしていませんか。

「図工や体育は5でも算数は3ではね・・・。」

これでは、お子さんにはマイナスしか与えません。

 

得意又は好きな教科があるということは、

お子さんにとっては自信になります。

その自信は、他の教科への波及効果となります。

 

どんな科目でも自信を持つことは、

お子さんの学習意欲を著しく向上させます。

 

逆に勉強に対する劣等感をもったお子さんは、

自分の嫌いな科目ばかりを強制されると、

本当に自分はダメだと思い、

すべての科目に対して嫌悪感をもつように

なってしまいます。

そして、お子さんのやる気を根こそぎ奪ってしまいます。

 

こう考えますと、お子さんの

“不得意科目を克服するには、

むしろ得意科目をもっと得意にさせることがポイント“

です。

 

お子さんの良い所を見つけ出し、誉めて伸ばすアプローチが

親御さんに必要です。

 

指導をする上でお子さんに注意をする必要な場合もありますが、

必ず最後はポジティブ、前向きに

させることのできる言葉で、

お子さんとの対話を終わらせることが重要

と考えています。