保護者の方の勉強室

「早くやりなさい!」など、お子さんに言っていませんか?(3月号)

 

お子さんが嫌う言葉に、

「さっさと早くやりなさい!」があります。

 

しかし、お子さんがグズグスしている姿をみると

親御さんとしては、ついついこう言いたくなる

お気持ちはとてもよくわかります。

お子さんがグズグスしてしまうのは、

大人ほど的確に時間のとらえ方がうまくないからです。

お子さんにしてみれば、大急ぎでやっている片付けも、

親御さんの目にはじつに要領を得ない、

ノロノロした行動に映ってしまいます。

 

このようなときは、

親御さんとしてはイライラせず、または余計なことを言わず、

例えば、「夕食までに片付けようね」と

時間を限ってやらせてみると効果があると思います。

時間的な目標を与えることで作業の見通しがつくと同時に、

時間を限ると集中力が出ます。

 

お子さんが片付けを終えたら「よくできたわね」と

誉めて評価してやることで、

お子さんは達成感を感じることができます。

 

こうするうちに片付けも習慣化されていきます。

さらには、自分で考え親御さんが思っている

以上のことをしてしまうこともあります。

 

片付けにかぎらず、お子さんに何かさせるときは、

明確な目標を与え忍耐強く待つことが、

大きなポイントではないでしょうか。

 

また、お子さんは、言われた事や聞かれた事を

自分の頭の中で色々と考えて、

対話のリハーサルを行っており

「こう言ったら、きっとこう言われるだろう。」と、

予想します。

 

自分で考えられるお子さんほど、

返事が遅くなったり、答えられなくなるのです。

お子さんの発言を待つ事も成長に欠かせないポイントと考えています。