保護者の方の勉強室

国語力のベースは、「日本語力」(5月号)

「国語力はすべての教科の基礎」とよく言われます。

国語力のベースは、「日本語力」なります。

 

日本語を駆使する力(日本語力)は、

日常の生活の中で育ちます。

 

これに対して、勉強で習得する国語力とは、

読解力・作文力等の日本語力の応用になります。

そこで、

日常生活の中で日本語を育てる機会を考えてみますと、

いくつかに分けられます。

 

一つは「対話」です。

そして「テレビ」、続いて「読書」です。

 

 

この3つの中で、

手軽で効果が極めて高い日本語力を育てる機会が

「家族との会話」

です。

 

 

これは話をしながら相手の反応に合わせて手加減ができ、

幼児期から中学生・高校生になるまで活用できます。

 

「学力のある子に共通している生活習慣は、

親子の対話が豊富」

 

という言い方がなされることがありますが、

親御さんが知的で面白い話をすることによって

お子さんの思考力や知的好奇心が育っていくことを

考えれば納得できます。

 

逆に、親御さんが断片的なこと、

例えば「○○しなさい」というようなことしか言わなかったり、

あまり話をしなかったりすると、

お子さんの考える力は育ちません。

 

 

では、親子の対話を充実させるためには

どうしたら良いのでしょうか?

それは、親子共通の話題を対話のきっかけとする方法です。

具体的には、親子で読む本、親子で見るテレビ、

親子で取り組むイベントなどがあります。

 

国語力というと、

すぐに「読書量」「読書習慣」と想像されがちですが、

まずは、「日本語力」を鍛えることが重要です。

その「日本語力」を育てるためには、

実は親子間の日常生活も密接に関わっているのです。