日本の文化は「恥の文化」だといわれます。
例えば、昔は
「世間様に顔向けできない。」
「親に顔向けできない。」
「ご先祖様に顔向けできない。」
というフレーズが力を持っていた時代でした。
「昔は良かった。」という懐古主義に走るわけでないですが、
「〇○に顔向けできない。」という言葉が
当たり前のように生きていた時代は、
日本人の大きな美徳の一つである「恥の文化」が
生きていた時代ともいえました。
現代は、集団よりも個人が優先される時代です。
そんな時代では、
「そんな事をするとみんなから笑われるよ。」
「みっともないからやめなさい。」
は「恥の文化」の美徳が感じられます。
しかし、理屈が先行する現代では
「逆に他人がみていなければ何をしてもいい。」
と理解されかねません。
また、親御さんが、
直接「あなた(お子さん)の行動が悪い。」
と伝えた事にはなりません。
このような注意を繰り返していると、
いつも周囲の人の目を気にしたり、
表裏のある子に育つ可能性もあります。
そこでやはりしつけを担う親御さんとして大切なことは
「○○さんから叱られる。」
というように他人まかせの言葉ではなく、
親御さん自らが
「人としての善悪」という判断基準
を深く認識し、
それをお子さんに明確に示す事が
大切だと考えています。
上記は、現代のお子さんをしつける上で最も有効かつ、
大切な事なのです。