保護者の方の勉強室

善悪の基準は親御さんが示す!(11月号)

日本の文化は「恥の文化」だといわれます。

 

例えば、昔は

「世間様に顔向けできない。」

「親に顔向けできない。」

「ご先祖様に顔向けできない。」

というフレーズが力を持っていた時代でした。

 

「昔は良かった。」という懐古主義に走るわけでないですが、

「〇○に顔向けできない。」という言葉が

当たり前のように生きていた時代は、

日本人の大きな美徳の一つである「恥の文化」が

生きていた時代ともいえました。

 

現代は、集団よりも個人が優先される時代です。

そんな時代では、

「そんな事をするとみんなから笑われるよ。」

「みっともないからやめなさい。」

は「恥の文化」の美徳が感じられます。

 

しかし、理屈が先行する現代では

「逆に他人がみていなければ何をしてもいい。」

と理解されかねません。

また、親御さんが、

直接「あなた(お子さん)の行動が悪い。」

伝えた事にはなりません。

 

このような注意を繰り返していると、

いつも周囲の人の目を気にしたり、

表裏のある子に育つ可能性もあります。

 

そこでやはりしつけを担う親御さんとして大切なことは

「○○さんから叱られる。」

というように他人まかせの言葉ではなく、

 

親御さん自らが

「人としての善悪」という判断基準

深く認識し、

それをお子さんに明確に示す事が

大切だと考えています。

 

上記は、現代のお子さんをしつける上で最も有効かつ、

大切な事なのです。