保護者の方の勉強室

お子さんに細かい指示を与えすぎると・・・!(6月号)

ある小学校の遠足で、

「遊園地に行って先生が「好きなものに乗っていいよ。」

と自由行動を指示したところ、

 

「解散場所から動こうとしないお子さんが

たくさんいて驚いた。」

という先生の話を聞いたことがあります。

お子さんは乗り物に乗りたくなかったのではなく、

「指示がなかったために、

どう行動してよいのかわからなかった。」

というのが真相のようです。

 

このような話は身近にいくらでもあります。

「指示されたことは、その通りにするが、

指示されないと何も出来ない。」

 

親御さんに考えていただきたいのは、

「日ごろから、常に細かいことまで、

お子さんの行動に注意や指示を与えすぎてはいないか。」

ということです。

 

本来、お子さんは自分なりに考え、

行動し失敗や成功を繰り返すうちに、

自主性や判断力が育っていくものです。

 

しかし自分で考えるよりも先に、

親御さんから指示があれば、

お子さんはそれ以上考えなくなってしまいます。

 

そのような習慣がついてしまうと、

お子さんは指示待ちの状態になってしまうのです。

 

ではどうすれば良いのでしょうか。

 

例えば

「宿題をしてから遊びなさい。」

という指示を出すのではなく、

何から先にやるかの優先順位を

お子さんに決めさせることです。

 

日ごろより自主性の訓練をさせるのが良いと考えています。

最初は、お子さんの要領の悪さにイライラするかもしれませんが、

そこはお口チャックでお願いします。

 

習慣づけの教育は、

出来るだけ早い幼少期から行うと効果が高いのですが、

どの時期からでも意識して、習慣づけする事は、

お子さんが成長して行く上で、大きな経験となります。

 

早速、今日から始めてはいかがですか。