小学生、中学生のお子様は多感な時期であり、自我が芽生え、
親御さんへの反発も増えていきます。
いろいろなことで周りと衝突を繰り返しながら大人としての自覚を
だんだんと身につけていく時期です。
この時期のお子さんへ
「勉強しなさい」というと
「わかってるよ。いちいちうるさい!」というやりとりをしている
ご家庭は多いと思います。
しかし、「わかっている」なら勉強するかというとそうでもありません。
自分がわかっている、気にしていることを他人が指摘すると、
素直に聞けず、反発心が出ます。
開き直りの気持ちが出てくることも少なくありません。
自分で自覚していることを親御さんからガミガミ言われると、
せっかく芽生えかけていた自省心も、頭を引っ込めてしまいます。
お子さんの大きな失敗、言い換えると子どもの成長にとって
重大な事柄については、その場でガミガミと叱るのではなく、
お子さんにゆっくり考えさせる時間を与えてあげたほうが良いと思います。
それは、お子さん自身がじっくり反省することで、
いろいろな角度からまっすぐ向き合って
内容を検討することが出来るからです。
逆に些細な事柄は、親御さんが気づいたときに
その場ですぐに叱ってやるようにします。
小さな過ちは圧倒的に数も多く、
お子さん自身が気づかないこともしばしばあります。
小さなミスの繰り返しがやがて大きなミスにつながらないように、
忘れてしまう前に、その場で叱ったほうがよいと考えています。
小さな過ちはその場で叱り、大きな過ちは後で諭すことで、お子さんは自分自身で過ちに気づくようになり、ストップをかけられるように成長していきます。